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遠野の旅 五百羅漢 [風景]

若い頃から遠野に惹かれ 何回か通ったわらしっこ(今回7回目?)

この地に古くから伝承される民話や習俗の なにやら得体の知れない世界

それが現代でもまだ続いているのでは? と思わせる独特の雰囲気がこの町にはあります

20代の頃初めて訪れ 強烈な印象を持った場所が これから紹介する「五百羅漢」です

鬱蒼と茂る暗い木立のなかで自然石に線彫りされた羅漢像は 今なお 静かに242年の時を刻み続け

ています

 

 

 

 

昼なお暗い木立のなかに 苔むした大小数百の自然石が ひっそりと佇んでいます

      

 

     

 

      

      

2百数十年の時を経て

線彫りされた羅漢像は 

苔に隠れ 風雨にさらされ  

その姿を急速に失っているように見える

若き日に見た羅漢像はもっと鮮明で 

その線彫りされた姿も数も圧倒的な迫力で迫ってきたように思う

 

思えばわずか2百数十年前には

飢饉で餓死者が出るような貧しい地だったみちのく南部

ヒンヤリとした冷気

ざわめく木々の葉が

遠い過去の出来事を思い出させるようであった


遠野の旅 卯子酉さま [風景]

     

柳田 国男の「遠野物語」にも登場する愛宕山の下にある卯子酉さま

しかし卯子酉さまは そのなかで ほんの3行ほど語られているに過ぎません

      

だども 遠野に伝わる民話では このような物語で伝えられているのっす

(物語はわらしっこが短く編集し 遠野で語れているオリジナルとは異なります) 

 

愛宕の主が農家の娘を好きになって 嫁っこさ けろ(ください) と 親に頼んでらったど

だども その娘っこ なしてもやんだど(どうしても嫌だと) 断ってらんだど

愛宕の主は あるとき その家さ 神の使いをやったんだど

その家の旦那 ある朝 庭掃除してらどぎ 誤って神の使いの蛇を殺してしまったんだど

それを知った旦那は 供養のためお堂を建てて祀ったのが 卯子酉さまなんだど

その後も愛宕の主は 娘っこを嫁にけろ と言ってらずども 

あるとき その娘っこ 病気にかかって死んでしまったんだど

          

      

愛宕の主の想いは とうとう遂げられず 片思いに終わったために あそごの沼の葦は

片葉の葦が生えるんだど

そして そのお堂は 娘貰いに行った神様だがら 縁結びの神として 祀られてるんだど  

      

 

 

神様に願い事すっとぎは われの名前ど 相手の名前 左手で左字書いで 

左結びに結んでくれば      その縁が結ばれるんだど

どんどはれ! 

     

連続ドラマ「どんど晴れ」で 夏美が 願いを書いた赤い布

100円で売られています

夥しい数の赤い布が 神社のいたるところに結び付けられています

想いが通じて縁が結ばれ みんな幸せになって欲しいなぁ ^-^

   遠野の旅シリーズは まだまだ 当分続きます

   全部アップが終わる頃は もう冬? ^-^


三陸の海4(遊覧船) [風景]

うだるような暑さが続きますが 皆さんいかがお過ごしでしょうか?

ここ 北国盛岡でも 本日(12日)の最高気温は36度となっています    ふぅ~

せめて この三陸の海を眺め 涼んでください^-^ 

 

     

     

     

故郷へ帰省する方々のラッシュのピークは昨日から

新幹線や高速道など 混雑や渋滞で大変なようです

事故に気をつけて 無事帰って来いよ と祈るばかりです 

 

さて わらしっこの短い夏休みはもう終わりました

8月10日から3日間が夏休みでした(3ヶ月間で5日の夏休みを取得します)

気分的には わらしっこにとっての夏はもう終わりです

でもその短い夏の思い出作りに 民話の故郷 「遠野」に行ってきました

次回からはその「遠野」シリーズをアップする予定です

「どんど晴れ」に出てきたあの場所、この場所、色々アップする予定です

どうぞ お楽しみに!!  ^-^

 


三陸の海3(ウミネコ) [風景]

ここ浄土ヶ浜には 遊覧船の航路がある

ウミネコは 遊覧船に乗った観光客から 餌をもらう様に餌付けされている

餌付けされたウミネコは 人を見れば大胆に近寄ってくる   手に持った餌が危ういぞ。。。

観光のためとはいえ  自然の生態を守ることは難しいなぁ・・・・・・・

     

お~~~い!

餌付けのエビセンやパン  与えすぎ厳禁! 食べ過ぎ厳禁!! ウミネコメタボ厳禁!!!

     

           ん?  何カァ??   もとい、  何ミャー??

 

凛々しいお顔です

 

この子は優しげな表情だし 随分個体差がありそう

 

群れないウミネコ    絵になるなぁ

 

それが あたいだす!(と言ったかどうか・・・)

揺ら揺ら 漂う 碧い波     あ~  癒される~

ドッポ~ン ザッパ~~ン   内海と外海  がらりと変わる海の表情

 

 

これって  群集の孤独??(東京砂漠? ^-^)

      

     

      

 

         お~~っ とっ とっ!

                     な!な!どだ?すげべ?         オラ知らね!  ぷい!                       

次回が 最終回だべ! 


三陸の海2(浄土ヶ浜) [風景]

出かけたこの日は まだ梅雨も明けてないし 平日だし 人っこもさっぱり見えませんが ここはまぎれも

なく三陸海岸を代表する景勝地 浄土ヶ浜 でがんす

その名の由来は 宮古の僧侶 霊鏡が 「さながら極楽浄土のようだ」と評した

白い石英粗面岩の奇勝と 紺碧の海の美しさによるものでしょう

 

 

その岩場にも 松やユリなどの植物が へばり付くように生きています

かあちゃんにベッタリの自分自身を重ねてはいけませんぞ 男性諸君よ(・・・・・わしだけ?・・・・・。)

   

 

 

内海となる浄土ヶ浜は波も無く  泳ぎには絶好の場所ではあります

(前述のように ブルブルガタガタ となる水温の低さが無ければ ですが・・・・・・・・)

わらしっ娘が 海の冷たさに たまらず逃げ出してくる図です

伊達っこ妻は 日よけ対策に肌の露出を避けて 見ているこっちが暑さを感じてしまう程の重装備?で

がんす

     

昔の人には この風景が極楽浄土に見えたのでしょうが 

さて 現代の人が今ここを見たら これが極楽なの?  

そりゃ ないべ~  と言いそうですなぁ

皆さんにとっての 極楽浄土の風景とは どんなものなのでしょう?

次回へ続く         (次回はウミネコ編です)


三陸の海1 [風景]

少し前のことになってしまいますが 7月23日に久々に帰省したわらしっ娘

海を見たい 

 

ここ盛岡は内陸で 周囲を山で囲まれた盆地です

山育ちの我等 わらしっこ一族は 海には微かな憧れを感じるわけです

太平洋側なら宮古へ!

日本海側なら秋田へ!

共に車なら約2時間ほどの道のりです

 

そう言えば子ども達が小さい頃は 夏は秋田方面へ1泊で旅行するのが我が家の行事のひとつでした

我慢強く芯が強い だけどひょうきんなところもあった わらしっ娘

何でもやりたがり 積極的 だけどどこか依怙地なところのある わらしっこじゅにあ

わらしっ娘はもう社会人 わらしっこじゅにあは 生意気盛りの高2 

あれから こんなにも時が過ぎてしまったわけか 

と 実際はこんな感慨に耽る暇もなく 急ぎ宮古へ向かって出発です

尚 わらしっこじゅにあは 今回補習のため不参加です(ちゃんと勉強せえよ)

 

2時間後(早いなぁ)

三陸の海が よぐ来てけだねーす(宮古弁) と出迎えてくれました

(因みにわらしっこは 宮古にも住んでいたことがあんのす)

 

いやぁ  絶景かな  絶景かなぁ~~~ と わらしっこふぁみりぃは はしゃいでらっけ

   

三陸のリアス式海岸は 北部へ行くほど荒々しく 男性的な景観を見せてくれます 

宮古近辺は 中性的景観 ということでございますわん・・・・・・・・・・・

  

ウミネコが見えますか?    このシリーズ後半で たっぷりお見せできます ^-^

 

浄土ヶ浜が少し見えてきました

三陸の海は綺麗だなぁ

もちろん海水浴もできますが 海には連続で10分も入っていられません

が こんな色に なるがらなっす

だすけ 盛岡近辺の人は 温かい遠浅の砂浜をもとめて 秋田に行くのす

秋田の海水浴場は 「岩手」ナンバーの車で溢れかえります

 どんどはれ!   次回に続く  のだ!


小岩井一本桜 [風景]

「どんど晴れ」 

わらしっこは毎週土曜日にBSで1週間分まとめて観ます

日々の進展が判らないわらしっこと 朝の放送を観てから職場へと通勤するわらしっこ妻

今日は久々に自宅に早く帰ってきたわらしっこですが 早出で朝の放送を観られなかったわらしっこ妻

が BSで7時30分からの「どんど晴れ」を観ました

その間わらしっこは 土曜日のためにTVの前から席を外し ドラマを観ません。

「どんど晴れ」の夫婦間の感想は 土曜日の夜 食卓の話題の一つです

 

先週の番組 柾樹が盛岡へ帰ってきて最初に行った雪の降る小岩井の一本桜

あのシーン 実はこのドラマの最初の方に撮影されたシーンのようですね

我々視聴者は編集されたドラマを順番に観ていくだけですが 俳優の方々にとっては順不同で撮影され

ていったシーンが繋ぎ合わされてひとつの連続したストーリーになる

そういう状況で 喜怒哀楽を表現して演技する俳優サン達は やはり只者ではありませんね ^-^

さて 長くなりましたが7月8日の一本桜です

        

ウソの食害により桜がまったく咲かなかった今年の一本桜

ドラマで有名になり 全国から沢山の観光客が訪れたその時のアクシデント

まったく  うまくいかないものですね

ドラマ人気は一過性のもの

でも このドラマで岩手や盛岡に魅力を感じた方々には 是非この地を訪れてその風景を眺め 目に焼

き付けて頂きたいものです 

一本桜のすぐ傍にだって 岩手山の眺望の素晴らしい場所がたくさんありますよ^-^

次回は わらしっこガーデンから


渓谷の滝 [風景]

八幡平の帰り 松川大橋を通りかかります

車窓の外からは爽やかな風と瀑布の水音

駐車帯に車を止めて とことこ橋を戻り 欄干から松川渓谷を覗きこみます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       

       

   涼しさと爽やかさ      

   お届けできました? 


初夏の八幡平から その3 [風景]

源太分れから八幡沼を経由し 稜線の展望台をとおり 下山します

源太分れのすぐ傍にある小さな沼  残雪と水芭蕉

高山植物の花 は 5月下旬から咲き始め 9月下旬頃まで楽しめます

一番多くの花を眺められるのは 7月初旬から中旬でしょうか

ニッコウキスゲの群落もこれからです

モウセンゴケもまだこれからです

カラマツソウ(キンポウゲ科)

パークセンター(駐車場)が見えます 画面中央が有料 左手側は多分無料 

「どんど晴れ」ですっかりお馴染みとなりました ハクサンチドリ

歩道脇に生えている姿が多いようです

さて 問題です  この花の名は??

 

なんちゃって 実はこの花 わらしっこの高山植物ガイドブックに載っていません

どなたかわかったら教えてくださいね

コヨウラクツツジ(ツツジ科)

ベニバナイチゴ(バラ科)

      

    ミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科)

秋田側から 観光バスや観光の一般車両が 次々とやってきます

残雪の斜面では 若者達がスノーボードやスキーに興じています

 

6月24日の平和な一日の出来事でした


初夏の八幡平から その2 [風景]

八幡平頂上より徒歩5分ほどで ガマ沼到着

遠くに見えるのは 岩手山

 

そしてすぐ傍に八幡沼 東西600m 南北200m 約6haの広さ

最大水深は22.4m 5~7個の火口が連なってできた複合火口湖

 

八幡沼の左手には 八幡平の象徴種 ヒナザクラ(サクラソウ科)の群生

 

この場所は現在植生回復試験地となっている

観光地化された昭和26年以降 山岳公園として注目された八幡平は リフトと登山道

を利用し 多くの人々が訪れた

当時は 眼前に広がる湿原のなかで バレーボールやフォークダンスに興じ お花畑で

弁当を広げ 野営のテントを張り 雨が降ればぬかるむ登山道を避け 高山植物を踏み

しめ歩いたのだという

当時の自然に対する認識はその程度だったんでしょうが 現在ではちょっと考えられない

ような愚かさですね

しかしながら そういう行為により湿原の裸地化が始まり 湿原の荒廃 高山植物の

減少という深刻な事態に直面

その後 10数年に亘る植生回復の官民一体の試みにより 植生が回復しつつあり

写真のようなヒナザクラの群生が見られるまでになったようです

現在でも八幡平のあちこちで この植生回復の試験地が見受けられます

自然保護の意識向上とマナー向上により いつかは以前のような植生を取り戻して

欲しいものですね

       

このような歩道を行きます   

 

                   

私のカメラ性能と技術では写しきれないのですが 一面に高山植物が咲き乱れています 

イワカガミ(イワウメ科)とショウジョウバカマ(ユリ科)                                  

 

 

ワタスゲ(カヤツリグサ科)

 

チングルマ(バラ科)

     

      ミツガシワ(リンドウ科) 開花前 

     

源太森分れ 以下 八幡平3大眺望地の源太森(標高1595m)からの眺望

八甲田連峰 岩木山 安比岳 岩手山 が見えているはず(だってどれがどれやら)

 

源太森を降りて 源太分れに向かう

 

オオカメノキ(スイカズラ科)

      

枯れ木に新たな生命     

この後 源太分れより 帰路へ   その3(最終回)へ


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