巨石像たち [石像]
忙しさの中で、更新も滞りがちですね・・・。
この1週間は、暖かな日が続き、雪も殆ど溶けてしまいました。
まだ2月、このまま春に向かうとも思えませんが、穏やかな日が続きそうです。
さて、盛岡は八幡宮の近くに、十六羅漢の公園があります。
天保8年(1837年)~嘉永2年(1849年)の間に造られた石像で、十六羅漢
像と五智如来像の合計21体の丸彫りの巨石像である。
南部藩の4大飢饉といわれる、元禄、宝暦、天明、天保の大凶作の際の餓死
者の供養のために造立されたものといわれている。
ここは公園、四方から羅漢像が見守るなかで、子ども達が遊びに興じていた。
流れる時間が一瞬止まってしまうような、妙な空間ではあります。
市内にはもう一つ、巨石像があります。 像高158cm。
写真では大きさが伝わらないが、花崗岩の巨石を丸彫りしたもの。
南部藩主夫人、於俊の方の菩薩を弔うため元禄7年(1694年)に建立された
もので、現在は「田中の地蔵さん」「四ツ家の地蔵さん」の愛称で呼ばれ、安産
や家業繁栄の守り地蔵として親しまれている。
どちらも現在の我々の暮らしの中にごく自然に溶け込んでいて、ともにこの時
代を過ごしている。
彼らの過ごしてきた年月の長さを思う。
彼らが今まで眺めてきたであろう人間の営みに思いを巡らす。
彼らのつぶやきを聞いてみたいものである。
コメントを読みながら時の流れを感じました。
by nonosday (2006-02-27 01:36)
170年、風雨にさらされているのですね~、いいお顔の羅漢さん達です。
近年、仏像・石像、なんでも盗まれるので、隠されてしまって善良な人も見られなくなる傾向にあるのが残念です。
周りのボケ具合・・・いい感じです。どうやって撮ったのかしら???
by (2006-02-27 09:08)
何だかすてきな空間にご招待いただいたみたいで嬉しいです。静かに世の中を見つめている羅漢像、ほんとにつぶやきを聞いてみたいものですね。
by rsilvia (2006-02-27 10:34)
飢饉といっても今の我々にはピンときませんが、過去には確実に辛く苦しい時代があったのですね。
ほぼ色彩を抑えた6枚の写真にあって、最後の赤だけがとても印象的でした。
by punchigoo (2006-02-27 11:58)
どこでしょう?行ってみたいです。
お地蔵様たちに会いたいです。
by diet-yuki-ryu (2006-02-27 21:18)
石像たちは、どれだけの雨・風・雪・日照りを受け止めて来たのでしょう。
飢饉で飢え死にした人々の思いを十分に代弁して・・・
羅漢と子供たちの笑い声。。。いいですねぇ・・・。
by タックン (2006-02-27 21:22)
ちょっと呆れてるかも?
石像さん達に恥じることのない世の中になったらいいな~。
なんて思っちゃいました。。
物質は豊かになったけど、引き換えに心は昔より豊かじゃなくなったような・・
最近悪いニュースばっかりですもんね(´ヘ`
by tomozo_booo_0529 (2006-02-27 21:37)
どのお地蔵さんも、いい顔してます。
セピア色の写真も、いい感じですよ。
by (2006-02-27 21:58)
こんばんは^^ 今回はしっとりとしてますね。こっちも落ちついて見たい回ですね。
by 缶 (2006-02-28 00:40)
お地蔵さんのお顔が良いですね(笑)
石像を見ると心が落ち着きます。
by hana (2006-02-28 17:00)
いい雰囲気ですね 時間がさかのぼっている感覚になります
モノクロにすればものの本質が写し出される と言われますが
そうなんですね 自分も挑戦してみたいと思います
彼らは仏様ですのでそのつぶやきは・・・・・・・ですね
by ミッチー (2006-02-28 22:56)
おぉーっっ!!なに?!写真っ!すごいっ!もやもやしてるーっ!
わし、この石像、間近で見たら プッって吹き出しちゃうかもしんない〜
とっても気に入った!
by ホニャ (2006-03-01 10:47)
160年ほども前に、建立されたのですね。
よく見かける、祈願や記念の為の石仏と違って、餓死者の供養という、重いものを背負っている石仏なのですね・・・。
それでも、古い石仏は、やっぱりいい表情をしています。
by albireo (2006-03-03 01:23)
おはようございます。
出かけているときの更新だったようで気づきませんでした。
しっかり出遅れ・・(--)
大きなお地蔵様と言うのか、立派な石像ですね。
古いものがしっかり残されて、いつも思いますが盛岡は歴史の宝庫。
by (2006-03-03 05:37)
コメント遅れ気味で申し訳ありません。 ブログの重さにも閉口ですね・・。
nonoさんへ
現在の風景の中に、何の違和感も無く存在していることが嬉しいですね。
私たちの世代もこの貴重なものを、引継いで保存していかねば。
こぎんさんへ
流石に、1体数百キロの石像を盗む輩は現れませんが、全てがお金に繋がる行為なのでしょうかね? 嘆かわしいことです。
写真は、管理ソフトを使い加工してみました、色々遊べて楽しいものです。
rsilviaさんへ
石像に見守られるなかで、子ども達も元気に遊んでいました。
この空間では、悪いことができそうにはありません^^
punchigooさんへ
意図したところを鋭く見抜いていただきました^^
地蔵様の赤い衣が鮮やかでしたから、こういう纏めにしてみました。
加工も楽しく、面白いのですが、難点は時間がかかり過ぎることです。
yuki-ryu さんへ
羅漢像は八幡宮を左手に見てその通りをまっすぐ突き抜けた交差点の左側にあります。 地蔵さんは、中央病院を左手に見て、仁王小方向に向かった通りの右側に見えてきます。 ローカルな話ですね^^ 機会があれば、行って見てください。
タックンさんへ
南部藩は特に飢饉に苦しめられたようです。 厳しい風土が、岩手の人々の悪く言えば鈍重、感情を押し殺して生きていく、そんな人格を形成していったのかと・・。
ともぞうさんへ
物に取り囲まれて暮らす現代のほうが、昔より心貧しいのは確かですね。
清貧、という思想がもう失われています。(自分を含めてですがね^^)
マリャックさんへ
無機質な石像をあえてセピア色やモノクロにしてみました。
色彩が豊かになったのは何時の頃からなのでしょう?
(小さい頃は、色の記憶があまりないのです)
缶ちゃんへ
いつもありがとう^^ 糸が切れた凧のようにあちこちさまよっていますが、元の場所に戻れればいいのですが・・。
hanaさんへ
1体1体のお顔が全部違います。 私も、同じように心が安らぎ、又厳粛な気分にもなります。 色んな思いが込められているからなのでしょうか?
ミッチーさんへ
(モノクロにすればものの本質が写し出される)
色彩で惑わされる部分も多いのでしょうね。 モノクロでは意識が本質を見極めようと集中するからでしょうか?
北国の冬もモノクロに近い・・・奥が深いですね^^
ホニャさんへ
(わし、この石像、間近で見たら プッって吹き出しちゃうかもしんない〜)
21体の石像前でプッって吹き出しちゃってるホニャさんを見たら、怖くて逃げ出すかもしんない・・。21体のお顔を撮りたかったけどやめました。
何か写ったらやだな・・・と思い。 たらり・・・^^
albireo さんへ
(それでも、古い石仏は、やっぱりいい表情をしています。)
石仏に造詣の深いalbireoさんのお言葉だけに、心に沁みます。
遠野には自然石に線彫りの五百羅漢もあります、10数年ぶり?で行って見ようかと考えています。
mimimomoさんへ
それでも歴史的に貴重な建造物などが次々と取り壊されたりで、文化的遺産への対し方で行政のあり方には疑問を感じたりもします。
個人がしっかりとした意識を持つことが大切なのでしょうね。
by 風の又三郎 (2006-03-04 09:27)
気持ちが落ち着きました。羅漢さんいいですね、癒されました。
素敵な解説も、素直に入ってきます。どんな風に見えるのか
そっと聞いてみたい気持ちになります。
by 野うさぎ (2006-03-14 21:18)